【オピニオン】若者達の温かい対応に心を打たれた

年老いた母親は幾つかの病院に通っているが、今日は母の自宅から電車で15分程の病院へ行ってきた。
診察が終わり、電車に乗り込むと、普段の週末夕方ではありえない程の混雑の状況であった。
そうか、今日は花火大会だった、、
浴衣姿の多くの若者が楽しく仲間同士で話す中に二人で電車に乗り込んで、入り口近くで杖をつく母を支えていたが、ほどなくして若い女性が我々に「どうぞ」と声をかけてきた。
声の方向に振り向くと、10人超の大学生位の若者のグループが混み合った車両の中でしっかり道を作ってくれて、その先で別の若者が空けてくれた席まで手招きしてくれていた。
胸が熱くなった。
夏休みの楽しいひと時に盛り上がる中で、一人の老人に対してグループ全体で一体になって瞬時にこんなに温かい心配りをしてくれたことに、強烈に心を動かされた。
母と共にしっかり心からのお礼の言葉を伝えて、母は席に座った。
診察で疲れ切っていた母も救われたし、母も私も温かい優しさに包まれた。
母と二人で行動していると、大変なこともあるけれど、大事なことに気付かされることも多い。
人は人に支えられている。
私も仕事のみならず生活を通じて、サポートが必要な人を柔軟にそして心を配って少しでも支えられる人でありたい、との思いを改めて強くする出来事であった。（2025年8月2日）

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