【金融業界動向】コミッション・アンバンドリング

証券会社のマーケット関連業務に携わる方々とお話しする中で、コミッション・アンバンドリングについて話が出てくることがある。運用会社が証券会社に対して支払うコミッションについて、売買執行分とリサーチ対価分を明確に区分してコミッション体系を透明化するべきだとする議論だが、実際に欧州では近い将来での法制化の可能性もあるようだ。

欧州での動向次第では日本のマーケットへの影響も大きなものになる可能性がある、との見方もあるようだ。アンバンドリングの方向で進むことになれば、コミッションの客観的算出基準の体系化といった課題のみならず、証券会社サイドでは売買執行能力の向上や顧客ニーズに沿うリサーチの提供/企業評価能力の向上等が求められる中で業者間での競争が激化することも予想され、一方で運用会社の方では証券会社から受けるサービスの抜本的見直しが迫られる。欧州金融市場の動向から目が離せない。(2016年6月3日)

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