【オピニオン】BBCやCNN等で幅広なワールドニュースへの視野を拡げる
普段東京で日本のニュース番組に慣れている中で、海外出張等の際にBBCやCNNを見ると自分が日本でいかに内向きなニュースばかりに目を向けていたかを痛感する。これらのニュースブランドが流すワールドニュースは本当に世界全地域の幅広なニュースをカバーしている。今回の香港出張でもこれらの番組を見たが、例えばCNNはイランの外相に単独のインタビューを行いトランプ政権に対するスタンスを探り、地球温暖化を背景にした海面上昇の問題が直近でも深刻化している可能性を報じ、イエメンではカートというドラッグが合法であり、国民的嗜好品として大多数の人々に日々使用されているだけでなく、他の農産物に比べて儲けられるという理由で60%もの農地がカート栽培に使用されている調査結果などを説明していた。
取り上げる内容や方法、分析がどれも鋭く、番組にいつの間にか引き込まれる。
またこれらのニュース番組がどのような日本のニュースを取り上げているのかを知るだけでも純粋に面白い。
世界全域を丁寧にカバーしているこれらのニュースブランドは、中立的客観的に事実を伝えることを徹底しており、時には政権サイドからの干渉があってもそれを強力に突っ撥ねてきた経緯もある。
相互依存の世界においては世界全体の動きもバランス良く自分の中に取り入れていくことが、どこでどんな仕事をしていても極めて大事なことではないかと改めて思う。(2019年5月23日)