【キャリア】転職活動の成功要因の考察:千載一遇のチャンスは逃さない

弊社の候補者の方の直近のご転職成功例をご紹介させていただき、その成功の一要因について簡潔に考察してみたいと思います。
彼は金融業界で働いていましたが、異なる職種への挑戦を熱望しており、そのための準備を日々着々と進めてきました。一方で彼の望む職種は欠員や増員がなかなか出てくるポジションでは無く、弊社でも情報網を張り巡らせ、彼が望む求人案件が出てくれば迅速に情報を掴めるようにして参りました。そんな中、職種や職務内容等、彼が望むポジションがようやく出てきたのですが、時期としては、彼の所属する会社の部門にとって年に一度の繁忙期で、早朝から深夜まで食事を済ます時間もないようなタイミングでした。大変責任感の強い彼は、今の職場に迷惑をかけることは出来ないと、当初はその待ち望んでいたポジションへ挑戦することを諦めることも考えました。実際に転職活動に臨んでも内定を取れる保証は無く、結果として在籍している会社に迷惑をかける結果に終わる可能性もあり、彼の考えも良く理解できました。とは言え、彼が誰よりも熱くそのポジションを掴みたいことや、彼がそのために多大な努力をして準備を進めてきた事なども十分に弊社では理解していたので、「このチャンスをそう簡単には諦めるべきではない。面接時間も求人企業に最大限考慮してもらい、現在の会社にかける迷惑を最小限にしながら、打って出ることも考えて良いのでは」といった話を弊社から彼にさせていただきました。彼は一晩考えて、翌朝にはこのチャンスに賭ける腹を決め、出願しました。結果として、彼のこの迅速な判断が命運を分ける事になります。実際に求人企業側も彼の事情を考慮して下さり、面接時間帯や時間そのものに関しても特別な配慮をして頂きました。彼は会社から求人企業まで地下鉄で2駅の距離にも関わらず、毎度の面接の際はタクシーに飛び乗り、面接後もタクシーで会社に戻って仕事に大きな穴をあけないよう努めました。大変競争率の高い求人案件でしたが、彼は見事に内定を獲得しました。今は、円満退職後に新しい一歩を踏み出し、充実した挑戦の日々を過ごしています。人は誰でも岐路に立ち、選択を迫られる場面に遭遇します。どちらに行っても良い所取りは出来ないでしょうし、理屈で考えても答えが出せない時もあるかもしれません。そんな時に『未来のなりたい自分』を思い描いて、そこにつながる道が見えるのであれば、そのチャンスを全力で掴みに行くことにフォーカスして良いのかもしれません。一歩を踏み出さない限り、新しい道は切り拓けないのは客観的な事実でしょう。(201557日)