【オピニオン】「絶対に派閥は作らない」

六本木の某レストランで食事をした際に、約20年前の古い新聞記事がフレームに納まり壁にかけられていた。
「絶対に派閥は作らない。」
強烈なタイトルだ。都内一流ホテルで総料理長などを務められた木沢さんという方のお言葉であった。
若いコックたちの未知の可能性を潰すことなく、平等にチャンスを与えたいと考えられて後進のご指導にあたられたとの事。

どんな組織でも派閥やその類のグループが存在するだろう。組織の中で派閥が出来る事はある意味自然な流れでもあり、その存在を認め活用していくことが大事と考える見方もある。例えば派閥間で適切な緊張関係がそこにあれば、健全な議論を社内で推し進め、会社が極端な方向に走り出すことを食い止めるような役割も期待できる。

それでも人を一切色分けせずに、すべての若手を同様に厳しくも温かく長い目で見てくれるようなリーダーがいるのであれば、仕事で一人前になることに注力できる若手にとってはこれ以上ない恵まれた環境ではないだろうか。そしてこの時代でもこのような方向性を目指すリーダーの方々は少なからず現実にもいらっしゃる。(2017年10月30日)

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