【キャリア】ワーク・ライフ・バランスについて

弊社では様々な年齢層の方々とご縁をいただいておりますが、特に20代の若い方々とお話をさせていただく中で、ワーク・ライフ・バランスについてお話させていただくことが多いように感じます。結婚などのライフ・イベントがあったり、あるいは若い時にしかできない本気になっているスポーツの趣味がある等、様々な背景があってプライベートな時間の確保が欠かせない時期というのは、どんな人にもあると思います。

一方で、中長期での競争力のあるキャリアを構築することや、将来のキャリア選択の幅を持たせるために、若い内のある一定時期に仕事に没頭して足場を固め、仕事の基礎力や人脈を身につけることも大事だという見方もあります。安定した稼ぎを継続出来てこそ、プライベートな生活を充実させることが出来る、という部分もあるでしょう。また弊社では現役の大学生とも接点がありますが、年々厳しくなる就職戦線を勝ち抜くべく、学生のうちから語学や資格・実務の勉強に熱心に取り組まれている若者も多くいます。若い社会人の方々に追いつこうと、強い上昇志向を持って日々努力されている学生がいるのも事実です。

とは言え、弊社で「若い社会人の方々こそワーク・ライフ・バランス概念から脱却して仕事に没頭するべきだ」というつもりもありません。これはそれぞれの方の生き方の問題なので、まとまったプライベートな時間の中で今しかできない趣味等に没頭するのも、或は若い今のうちに仕事に専心し誰にも負けない専門性を身につけられるよう努力されることも、両方ありだと思います。但し、仕事もプライベートも立ち止まって考えること無しに、現状の生活をあるがままにただ惰性で続けていくだけでは、結果として勿体無い時間を過ごしていた、という事になってしまうかもしれません。

若い時は時間が限りなくあるようにも思いますが、驚く程に時間は早く過ぎていきます。若い方々が現在だけでなく中長期での時間軸でも視野を持ちながら、今ご自身が何をするべきかを考えて、日々を過ごされることを願います。主体的に考えて判断し行動していくことでのみ、後になって後悔するようなことにはならないと考えるからです。(2015年8月31日)