【オピニオン】点を取るのに必要なのは意志の力

『点取り屋として必要なのは、チャンスがあればシュートを打つという意志だ。』先日の日経新聞で、オリンピックでも得点王に輝いたことのある元サッカー日本代表の釜本さんの言葉が目に留まった。偉大な記録を残している彼は、現役時代にシュート技術を磨くために練習に練習を積み重ねてきたが、その彼がメンタルの部分の重要性を強調すると説得力がある。現役の選手達にも前にスペースがあれば、ドーンとシュートを狙って行け、と説く。

現代サッカーでは選手の技術やチームの戦略も昔に比べ格段に進歩している中、シュートを打てるタイミングがあっても、より大きなチャンスに繋げるために敢えて味方にパスを出す選択をすることも攻撃のバリュエーションの一つになっている。とは言え、彼のように、「俺にパスをよこせばゴールを決めてやる」位の意気込みを持った、良い意味でのエゴイスティックなプレイヤーがもっと出てきていいように私は思う。当たり前だが、サッカーでは点を取らない限りゲームでは勝てないのだから、シュート力のある選手が自覚してシュートの数を増やすことは意味がある。

そして彼の言葉はサッカーに限らず当てはまるように思う。仕事においても日々の生活においても、そしてキャリア構築においても、自分自身や組織の具体的な目標に向かって強い意志を持ってひたすら前を見て行動し続けることが大事ではないか。逆に言えば、どうしても実現したい具体的な目標があれば、意志の力も高まり、後は自然に「渾身の力でシュートを打つこと」が出来るのではないかと思う。釜本さんのように、日々の努力の積み重ねでチャンスに備えをしておくことで、到来したチャンスをものに出来るのだろう。私自身も改めて彼の言葉を噛み締めて、日々の生活を送っていきたい。(2016年3月2日)

証券会社や運用会社をはじめとした金融業界や戦略系などのコンサル業界での転職をお考えの方や、同業界でのキャリア構築のご相談は、リタウィルコンサルティングまでお気軽にご連絡ください。皆様それぞれのご要望に真摯に向き合わさせていただきます。